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文子の温泉探訪 No.019 |
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温泉名称 |
東山温泉「向瀧」 |
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行った日 |
2010年9月21日 |
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ＵＲＬ |
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◆米沢の宿を決めてから、もう１泊福島県で宿泊しようと温泉宿探しをしました。高湯温泉、磐梯熱海温泉…。最終的に宿自体が登録有形文化財となっているということで、会津東山温泉の「向瀧」に泊まってみようと予約を入れました。 |
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◆平成８年１０月１日施行の文化財保護法での第１号物件として、国の文化庁・登録有形文化財となったのが、この「向瀧」です。１号から４号までの指定がされていました（下が登録証）。 ◆元は会津藩の保養所であったのを、明治になってから平田家が引継ぎ営業しているそうです。 |
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◆ネットで予約すると部屋を選択できます。今回選んだのは、お庭正面の眺めのよい部屋です。部屋は、昔の宿という風情でどこか懐かしさを感じます。 ◆建物は庭を囲んで建てられており、向こうに見えるのが一番新しく、昭和に入ってから建てられた建物です。斜面に増築されていったので、階段が多くあり、迷路のような建物です。 |
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◆建物自体が文化財ということで、宿の中であちこち写真を撮りました。 |
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◆廊下は磨きこまれています。
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◆チェックアウト前に、大正時代には宮内庁指定であった、皇族方が泊まる際に使用した「はなれ」と大広間を見学させてもらいました。 ◆はなれは、10畳＋4畳＋6畳で、廻り廊下になっていました。掛けられている書は野口英世が宿泊した際に書いたものです。普通に誰もが宿泊できますが、お値段はそれなりにします。 |
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◆はなれについている専用のお風呂の天井は、折り上げ式格天井という工法で、湯気をのがすための工夫だそうです。 |
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◆ 能舞台のついた大広間
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◆ 東山温泉の開湯は８世紀後半だそうで歴史ある温泉です。小原庄助さんゆかりの温泉でもあります。新選組の土方歳三が傷を癒しに来たり、竹久夢二や与謝野晶子も訪れているそうです。
◆ 泉質は、ナトリウム・カルシュウム－硫酸塩・塩化物泉です。５０度以上ある湯を加水せず配管の工夫で温度を下げ、源泉かけ流ししています。お風呂は男女２つずつの大浴場と、貸切風呂が３つあります。浴場も古く、最新の設備はありませんが、とても気持ちのいいお湯でした。 |
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◆「さるの湯」お湯の温度が４２～４３度に設定されている大理石でできたお風呂です。カラン・シャワーはこのお風呂にしかありませんでした。 |
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◆「きつねの湯」お湯の温度が４４～４５度に設定されてある熱いお風呂です。御影石でできています。ほんとに熱くて、ゆっくり入れず、すぐ出て貸切風呂へ向かってしまいました。 ◆お風呂自体は小さな湯船です。天井には国内産ヒル石で出来た彫刻があり、この石は水分を吸収し湯気のしたたりを防ぐ効果があるそうです。 |
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◆非常にレトロな洗面台がありました。
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◆貸切風呂は３つ並んであるのですが、奥から順に温度が下がってくるそうです。 ◆真ん中のお風呂「瓢の湯」
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◆ 「蔦の湯」一番温度が低いお風呂
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◆ 「蔦の湯」の天井
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◆ 「鈴の湯」一番温度が高いお風呂
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◆ 「鈴の湯」の天井
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◆ 食事は、地元産の食材を使用した内容になっていました。前日お肉ばかりの夕食を食べたので、お腹に優しい素朴ながらも美味しい料理でした。 ◆階段だらけの宿ですが、全室部屋食です。仲居さんは重労働で大変ですが、それでも熱いものは熱いうちに出してくれました。 |
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◆私の大好きな鱒の刺身（磐梯鱒）
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◆向瀧・伝承の一品 鯉の甘煮
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◆朝食です。 |
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◆古い建物で、バリアフリーからは程遠いので歳を召した方にはつらい宿かもしれませんが、こういった古い宿に泊まるのは、昔を思い出すようでとてもよかったです。モダンな宿が人気ですがこのようなレトロな宿も好きです。文化財の宿を維持している当主の方は本当に大変だと感じます。 |
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