THE　WORLD　HERITAGE　 Europe 　No.europe40

国名

イギリス

遺跡名称

ウェストミンスター宮殿、ならびに聖マーガレット教会を含むウェストミンスター寺院

登録年・遺産種別

１９８７年・文化遺産

訪問日

２０２５年７月１２日（ウェストミンスター寺院）

備考

ウィキペディア（https://ja.wikipedia.org/wiki/）
コメントはウィキペディア以外に 世界遺産オンラインガイドを参照。

■古くからイングランド、ひいてはイギリスの政治的中心として栄えたウエストミンスター地区にあるウエストミンスター宮殿、ウエストミンスター寺院及び聖マーガレット教会の3つが一緒に世界遺産に登録されています。

■ウエストミンスター寺院

イングランド国教会の教会で、イギリス中世の大規模なゴシック建築の建物です。 11世紀にエドワード懺悔王が建設し、1066年以降、英国国王の戴冠式が行われています。1245年、ヘンリー3世により、フランスのゴシック建築にならって改装を始めました。14世紀末までにおおよそ完成しますが、墓所の増築や西側正面部分、塔など20世紀に至るまで長期間にわたり、時代によってさまざまな様式で増改築されています。
戴冠式などの王室行事が行われ、内部の壁と床には歴代の王や女王、政治家などが多数埋葬されています。墓地としてはすでに満杯状態で、新たに埋葬するスペースはなくなっています。

■回廊中庭。

■←ここは回廊ですが、床は墓になっていて、この上を歩きます。日本では考えられないけれど、ヨーロッパの教会では普通のことです。

■↓ガラスで反射して見にくいですが、戴冠式で王が座る椅子です。

■第一次世界大戦で亡くなった無名戦士の墓。
海外からの要人がイギリスを訪問した際、花を捧げるのがこの場所で、数日前にフランスのマクロン大統領がみえたそうで、その花が残っています。

■ニュートンの墓。
このあたりは科学者・物理学者の墓で他にダーウィンやALSのホーキング博士の墓がありました。

■聖歌隊席あたりから見る主祭壇。
この眺め、TVで見た記憶があります。

■主祭壇。
チャールズ国王がここで先ほどの椅子に座り戴冠を受けていたのをTVで見ました。

■バラ窓。
ステンドグラスが綺麗です。

■↓ウェストミンスター寺院を大改築したヘンリー3世の墓。

■→メアリー1世とエリザベス1世の異母姉妹が並んで埋葬されています。
13世紀〜18世紀の英国国王はこの寺院に埋葬されていましたが、現在は場所がなく、エリザベス2世の墓も別の場所です。

■ヘンリー7世聖母礼拝堂。
フランスとの戦いである百年戦争の後に起こった薔薇戦争（赤薔薇のランカスター家と白薔薇のヨーク家による王位を巡る内乱）はランカスター家の血を引くヘンリー・テューダーが勝利し、テューダー朝を開くことで終結しました。
そのヘンリー7世が1509年に亡くなり、遺言によって建設された礼拝堂です。
バース騎士団（イギリスの騎士団勲章の１つ）の騎士の紋章旗が飾られています。

■ウエストミンスター宮殿

イギリスの国会議事堂です。
中世後期(1300年頃から1500年頃)をとおしてウェストミンスター宮殿は王の住居であり続けました。イングランド政府が成立すると、公共施設の多くはウェストミンスター周辺に建設され、議会ができると議会は王の居住する宮殿内で開催されています。
宮殿は1834年の火災で焼失したため、現在あるゴシック様式で再建され、併設されている時計塔(ビッグ・ベン)とともにロンドンを代表する景色となっています。

↑ページトップ